jQuery 遅延読み込み時の対応
WordPress サイトのパフォーマンス最適化のために jQuery を遅延読み込み(defer)している場合、QA Advisor の追跡スクリプトが正常に動作しない可能性があります。このガイドでは、その対処方法をご説明します。
問題の概要
QA Advisor は jQuery ライブラリに依存して動作します。jQuery が遅延読み込みされている場合、以下の問題が発生する可能性があります:
- 追跡スクリプトが jQuery の読み込み完了前に実行される
- JavaScript エラーが発生し、データ収集が停止する
- ヒートマップ (Heatmap) やクリック追跡 (Click Tracking) が機能しない
対処方法
方法 1: QA Advisor スクリプトの除外(推奨)
最も簡単な解決方法は、QA Advisor の追跡スクリプトを遅延読み込みの対象から除外することです。
一般的な最適化プラグインでの設定
Autoptimize の場合:
- WordPress 管理画面で 設定 → Autoptimize に移動
- JavaScript オプション セクションを開く
- 除外するスクリプト フィールドに以下を追加:
qahm, qahmz
WP Rocket の場合:
- 設定 → WP Rocket に移動
- ファイル最適化 タブを選択
- JavaScript ファイル セクションで 除外するファイル に以下を追加:
/wp-content/plugins/qa-heatmap-analytics/
LiteSpeed Cache の場合:
- LiteSpeed Cache → ページ最適化 に移動
- JS 設定 タブを選択
- JS 除外 フィールドに以下を追加:
qa-heatmap-analytics
方法 2: jQuery の除外
jQuery 自体を遅延読み込みの対象から除外する方法:
- 使用している最適化プラグインの設定画面に移動
- JavaScript 除外設定で
jquery
を除外リストに追加 - 設定を保存してキャッシュをクリア
方法 3: カスタムコードでの対応
テーマの functions.php
ファイルに以下のコードを追加して、QA Advisor スクリプトの読み込み順序を制御できます:
function qa_advisor_script_priority() {
// QA Advisor スクリプトの優先度を下げる
wp_dequeue_script('qahm-frontend');
wp_enqueue_script('qahm-frontend',
plugin_dir_url(__FILE__) . 'path/to/qahm-script.js',
array('jquery'),
'1.0',
true // フッターで読み込み
);
}
add_action('wp_enqueue_scripts', 'qa_advisor_script_priority', 20);
設定の確認方法
1. ブラウザ開発者ツールでの確認
- サイトのフロントエンドにアクセス
- ブラウザで F12 キーを押して開発者ツールを開く
- コンソール タブでエラーがないことを確認
- ネットワーク タブで QA Advisor スクリプトが正常に読み込まれていることを確認
2. QA Advisor 管理画面での確認
- WordPress 管理画面にログイン
- QA Advisor → リアルタイム に移動
- 別のブラウザまたはシークレットモードでサイトにアクセス
- リアルタイムビューにアクティビティが表示されることを確認
3. ページソースでの確認
- サイトのページソースを表示
- 以下のスクリプトタグが存在することを確認:
<script src="...qa-heatmap-analytics..."></script>
- jQuery が QA Advisor スクリプトより前に読み込まれていることを確認
よくある問題と解決方法
問題: コンソールに「$ is not defined」エラーが表示される
解決方法:
- jQuery が QA Advisor スクリプトより後に読み込まれています
- jQuery を除外リストから削除するか、QA Advisor スクリプトの読み込み順序を調整してください
問題: ヒートマップが表示されない
解決方法:
- ブラウザキャッシュをクリア
- QA Advisor スクリプトが除外設定に含まれていることを確認
- QA Advisor → 設定 でヒートマップ機能が有効になっていることを確認
問題: クリック追跡が動作しない
解決方法:
- JavaScript エラーがないことを確認
- QA Advisor スクリプトが正常に読み込まれていることを確認
- 必要に応じて最適化プラグインの設定を見直し
パフォーマンスへの影響
QA Advisor スクリプトを遅延読み込みから除外することによるパフォーマンスへの影響は最小限です:
- QA Advisor スクリプトは軽量(通常 10KB 未満)
- 非同期で動作するため、ページ読み込みをブロックしません
- 必要最小限の処理のみを実行
サポート
設定に関してご不明な点がございましたら:
- よくある質問 をご確認ください
- support@quarka.org までお問い合わせください
次は データ制限の設定 について学びましょう。